明日目が覚めたら

王妃は、すべてを余すことなく話そうとしてくれた。

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20年以上も前、

その双子は生まれた。

ソウセイ国では、双生児、双子は国の宝として大切にされる国だった。

ただ、王族の家系に双子が生まれることは国が割ることを意味し、

タブーとされてきた。

片割れを養子に出すことで、タブ-を犯すことを回避していた。

しかし実は養子に出された片割れがちゃんと育った試しがなかった。

死因は病気と称されることが多いが、

実は殺されていたのが真実だ。


アレクは本当は残されるべき片割れだった。

しかし、弟のユングより兄のアレクの方が元気で力強いさがあったため、

王妃はアレクを養子に出すことに選んだのだという。

そして秘密裏に手を回して養子先からこっそり連れ出させた。

誘拐ではなく王妃の独断で意図的に連れ出させたのだという。

そのままにしておいたら殺されてしまうのが目に見えていたから。

その先、簡単に追跡できないように痕跡を消させたのも、

王妃が作為的におこなった。

王妃は身を切られるような思いだったがアレクの生命力に賭けた。

「生きて。」

王妃の願いだった。