明日目が覚めたら

「そうよあなたは殺されるはずだった。」

いつからそこにいたのだろう、

年配の女性が立っていた。

「レミリア!」

慌ててやめさせようとする国王に、その人は続ける。


「あなたがアレク。
 
 アレク、私はレミリア。

 あなたを生んだ母親よ。

 こんなふうにあなたに会うことはないと一生無いと思っていたわ、

 本当にユングにそっくりなのね。

 よく生きていてくれました。

 あなたにはいつか真実を話したいと思っていたの。

 それで、私たちを恨んでもしょうがないと思っているわ。」


「いいえ、恨むことはありません。

 あなたたちが私を捨てる方に選んでくれなければ、

 姫に会えませんでしたから。」


「そう、幸せなのね。良かった。」


「はい、幸せです。

 彼女と巡り合うために、

 これまでの半生があったのだと思っていますから。」