何不自由なく王子として暮らしてきたんだろう。 優しく笑う王子に、胸が締め付けられた。 アレクはそんな風には笑えない。 アルルは人に頼ることもなく生きてきた。 ついこの間まで生みの親には捨てられたと思い込み、 育ての親には売られた自分を、 必要とされてない人間だと思い続けてきた。 愛することに愛されることに慣れてないアレク。 「アレク。」 「なんだ?」 「私が幸せにするから。」 ウルルが言いたいことが分かったようで アレクは笑って。 「頼むな。」 と言った。