明日目が覚めたら

「アレク。

 ソーセイに行く前に式を挙げてもらうように 父上に頼むわ。」


「いや、そんな大げさなことでは…」


「だって、そんな風に言われると、切ないし。」


今にも泣きそうに俯くウルルに、

慌てたアレクはウルルを抱きしめた。


「悪いちょっとしたヤキモチだ。」


「ふふ。」


「何だ。」


「嬉しくて…」


「何がだ?」


「我慢しなくていいなんて、

 こんな風に当たり前に気持ちが伝えられる日が来るなんて。

 夢みたい。」


アレクの胸に頬を当てながら心臓の音を聞いていた。

「そうだな。」


愛しい声が響く。


「アレク、好きよ。世界中の誰よりもあなたが。」


「オレもだ。」


ウルルはアレクから離れながら見上げ、


「愛してるって言ってくれないの?」


「そんないつでも言えるもんじゃないだろ?」


「言ってくれたらキスしてあげるのに…」