明日目が覚めたら

「俺もいろいろ調べて、最近知ったことだ。」

そう言って、アレクが話してくれたのは、

なんだか、現実感のない昔話。

それは、まだ国王が王子だった頃。

前王、つまりおじいちゃまが、王様だった頃。

武者修行と称して旅に出された。

王子という身分を隠し、少しのお金と、少しの食料と、

剣一本だけ持たされて。

まだ、国家間の親交もなく、

道中の治安も悪い。そんな時代だった。

気のいい王子を騙そうと近寄ってきたのが

魔女見習いのユレイヒ(シルファー)だった。

頼りない王を助けているうちに魔女はあろうことか恋に落ちた。

常に行動をともにするうちに王子も魔女を好きになって、

アセンデルフに戻る前に王子はユレイヒに結婚を申し込んだが、

身分違いで、反対されて、王子の立場が悪くなるだろうと考え、

魔女は身を隠してしまった