明日目が覚めたら

「離してください。」


「そのつもりはない…あなたを私のものにするつもりなので。」


「さっきと言っていることが違います。」


「そうだったか…」


城の中にある中庭だが、南側は海に面する断崖。

落ちたらひとたまりもない。

ウルルは、ジリジリと追い詰められながら、


どうしたら王を正気に戻すことができるの。

誰かの意思がここに働いているなら…

その人が意識を切り離さない限り

王は操り人形のように私を追い詰めるだろう。

と考えを巡らせながら、


そこにはいないアレクの顔が浮かんでいた。



アレク、助けて!!


アレク!!!


片足を付くべき場所に地面がなかった。