明日目が覚めたら

「ジェイン様、そんな叱らなくても。」


「お前は黙ってろ。母上に叱られるのはリアンだ。」


「いいんです。ウルル様、兄様はいつもこうなので。」


強い口調であっても愛情がそこにあれば温かい。そういうことなのだろう。

ウルルには兄弟がいない、

だから、こんな一場面だけを切り取っても、

微笑ましく、羨ましい。


「ウルル様が、兄様と結婚されれば、

 私のお姉さまに成って頂けますね?」


「え?」


「何馬鹿なことを言って…。」

ウルルより先にジェインが赤くなった。


「違ったのですか?侍女たちや、叔父上たちがそんな話をしてらしたので、

 てっきりそうなのかと思っておりました。」


私が、単身この国に入った時点でそう言う噂は覚悟していたし、

名目が婿探しなのだから当然そういう話になって当たり前なのだ。


「リアン姫。そうなる可能性がないとは言えないけれど、

 そうと決まっているわけではないわ。」


「嫌とは言わないのだな。」


「あなたには話したわねジェイン様。

 わたしは呪いによって共に生きる者を探しているのだと。」