明日目が覚めたら

二人に秘密を持つのは初めてだった。

アレクはウルルの教育係として

物心ついたときからそばにいた。

どんな嘘も、アレクには通じなかった。

いつまで黙って置けるのだろうか、

黙っていてもいいのだろうか。

ウルルは、誰にも相談できないもどかしさを感じていた。


「姫は浮かない顔ですね?」


アルが馴れ馴れしく話しかける。

誰のせいなのだと、

じろっと睨んだ。


「約束は守ってるんだから、アレクには手を出さないで頂戴。」


「もちろんですよ。但し、

 必要な時はまた 遠慮なく、

 催眠状態にさせてもらうから、

 そのつもりで。」


「あなた、何が目的なの?」


「あなたのその立場ですよ。

 どの国にも、城にも自由に入れる。

 せいぜい利用させてもらいますよ。」