明日目が覚めたら

引っ掛っていたのは、

アレクの首から下がる木切れ。


「それは何?」


「これは、タグ。名前を記したものだ。」


「ふ~ん。ええと、あ…る。

 アルって書いてある。でしょ?」


「そう。よく読めたな。

 いいか、こうやって物や人を表すのにも文字を使う。

 だから文字は大切なんだ。覚えないとな。」


「うん。わかったよアル。これからはアルって呼ぶね。」


自分だけ特別になれた気がした。


それからは、ずっとアルって呼んだ。