「姫さまはどこです?ご無事なんですか?」
勢い込んでまくし立てるサンドラを跳ね除け、
押し黙るサ-ブルに、
「姫をどこにやった。
まさか、お前だったとはな。」
冷ややかだが、押さえつけるような声で
ブレイドは詰め寄った。
「教えるわけにはいかない。
兄上には関係ないことだ。」
「なんだと?」
みるみる怒りを顕にするブレイドをたしなめるように、
アロ-が静かに言う。
「ウルル姫は国賓だ、
彼女に何かあれば、国家レベルで信用を失墜するだろう、
そして、アセンデルフと争うことになる。
それが分かっていてやっているということだな。」
無言のままのサ-ブルに、シ-ルドがため息を漏らす。
「母上のためか?
まさか一人でやるとは思わなかったよ。」



