明日目が覚めたら

ウルル姫がいなくなり、もっと騒然としているかと思ったが、

城内はいつもと変わらず、静まり返っていた。

ウルル姫の寝室の明かりも消え、

何事もなかったようだった。


「何故?まさかまだ、気がついていないのか?

 あの二人の従者は、かなりの切れ者だと思っていたが、

 ただの見掛け倒しだったのか。」


せっかく誘拐したのにこれでは、計画が台無しだ。

そう思いながら、

誰もいないであろうウルルの部屋のドアを開けて、

そっと中に入ろうとした瞬間だった。


何かに躓く感覚で体が宙を舞った。