ガチャリと鍵を開けて扉を押すと、笑顔のゆきが立っていた。 「いらっしゃーい」 「どうもどうも、お邪魔するで」 「うん」 黒髪ストレートのボブヘアーのゆきは、色白で美人だ。 小学校のころまで大阪に住んでいたゆきは、中学になってこっちに引っ越してきた。 さっぱりした性格で天真爛漫な子だったから、当時は男女問わず人気があって。 私の自慢の親友だった。