「ママ? どーしたの?」 夢の声に、ハッと我に返る。 ――そう、今そんなことを考えたって仕方が無い。 浮気相手とか証拠とか…、わかってない部分も、たくさんあるんだから。 「ううん、何でもないよ。ほら、朝ごはん食べたら着替えて、歯磨いてね。 早くしないと、幼稚園バス来ちゃうから」 そう言って笑いかけると、夢は満面の笑みで、「うん!」と元気よく頷いた。 ――私が、しっかりしなきゃ、ね。