ビンタをしてから、ハッとして状況を確認する。 正面を見れば、目を見開いて左頬に手のひらを当てているソラ。 俺を見て固まるチョコ。 そして隣には……口をあんぐりと開け、これ以上ないくらいに驚いているトーマ。 ……俺は、どうしてしまったんだろうか? 自分自身、驚いた。 ――と、沈黙を貫く中、ポツリ、その声はやけに響いた。 「シビれた」 ……はい?