俺が知る限り、就職というのは、生きている人間が現存する会社に従業員として雇ってもらい、職を得ることだ。 それともなにか、今の進んだ世の中は、俺の知らないうちに幽霊すらも雇えるようになったとでも言うのか。 俺が疑いのまなざしを向け、 「もう一度言ってくれないか」 と言うと、妻(仮)はにっこり微笑んで、 「就職したの、天国で」 と言った。 「天国!?」 おいおいおいおいおい。 天国で就職? ていうか、そもそも、天国? ああダメだ、気がおかしくなりそうだ。