蝶龍Ⅰ




梨「おい、その辺にしとけよ」



私がそう言うと、全員がこちらを見た。



もちろん、今の私は黒蝶で佳菜は紅蝶。



大切な仲間が次々と病院送りにされているんだから、私が黙っているわけない。




怜斗たちに寮に送ってもらったあと、私たちはこうして街に出る。



「あ?誰だてめぇ」


「チビはさっさと消えろ」


男達はそう言うと、また2人を殴ろうとした。