『…は、はい…』
私は、ドレスを受け取りながら呟いた。
…こんなの本当に貰っちゃってもいいのだろうか?
私がそんなことを考えていると、
トントン
部屋の扉をノックする音が聞こえる。
『入りなさい』
サカキさんが扉にむかってそう言い放った。
すると、
『失礼します』
小柄な女の子が頭を深々と下げながら入ってくる。
『まなつさん、この子が今日、あなたのお世話をするリーンです、リーン、ご挨拶を』
サカキさんのその言葉に小柄な女の子は、パッと顔を上げると、
『リーンです、よろしくお願い致します』
そう言って、もう一度深々と頭を下げた。