そうこうしているうちに…私はどんどん人気の少ない通りに出てしまった。




…なんか…ヤバそう…




ちらりと道の端を見ると、いかにも柄が悪そうなお兄さんがニヤニヤとこちらを見ている姿が目に入る。



…怖いんですが…



たらりと冷や汗が流れるのを感じた。





と、とりあえず…もう少し人通りが多い道に出なきゃ…





そう思いながら、私はひたすら足を動かしていた。










『…お姉ちゃん、1人?』



ビクッ!




突然かけられた声につい体が反応する。




…さっきの柄の悪い人だったらどうしよう…




私は、そう考えながらもおそるおそる後ろを振り返った。