*出会い


――――



ミーン、ミーン




森の中には蝉の鳴き声が響いていた。




『…あの時みたい』





そう、祥ちゃんがいなくなった日と似ている。






『…祥ちゃん…いるの…?』





キョロキョロと辺りを見回してみた。







その時だった。











『…うわ……きゃぁぁ〜!!?』





草むらに隠れて見えなかった穴に落ちてしまったのは。