『…オレは、オレの力でこの国を変えていくつもりだ、心配しなくてもな?…ビックリした?真夏ちゃんをさらったのは、ショウに本当の記憶を思い出してもらおうと思ってしたこと、まぁ、上手くいったから万々歳だな』




爽やかな笑みを浮かべ、安心したように笑うヨウ。





『…え?つまり…』





『つまり、最初からオレはショウの記憶を思い出させてあげたくてしたことなんだよ…ちなみに、この作戦にはシュカも参加してるんだけどね…出ておいでよ』





ヨウがそう呟いた瞬間、





『あはは、すみません、リュウ…いえ、ショウ様。真夏さまにもご迷惑をおかけしました…』





洞窟の奥から顔を出したのは……少し苦笑いを浮かべたシュカさんの姿だった。