神社の息子。 神社の息子。 空を飛んで見せろ。 瞬間移動してみせろ。 ……やめろ。 俺は、『神社の息子』じゃない……。 ただでさえ悲しみに引き裂かれていた胸から、 とくとくと血が溢れ出す。 どうして俺が、そんな事言われなきゃならないんだ。 どうして、俺だけが……。