この時、きっと俺達は……。 お互いの恋心に、気づいたはずだった。 それを、無意識のうちに。 胸の奥底に沈めて、カギをかけてしまった。 やがて来る、悲しい別れの痛みに備えて。 防衛本能が、これ以上進んではならないと警告したんだ。 だけど。 俺は、もっと早くに勇気を出すべきだった。 そう、後悔する事になる。