「なっ?!」
桐生さんは右手で金属バットを力一杯握り締めているのか、洋佑はそこから一歩も動けないでいた。そんな洋佑を冷たい目で見下ろし、ギロリと睨み付ける。
「本田洋佑……お前は篠原さんを傷付けた」
「き、傷付けてねぇっ!これは俺の愛情表現だ!俺の里桜を誘拐して監禁した犯罪者にとやかく言われたかねぇんだがなっ?!」
「“愛情表現”? ……ククッ、笑わせるな。お前のは愛情表現なんかじゃない。お前はただの殺人快楽者だ」
「……っ!」
「仮に、それが愛情表現なのだとしたら……俺は俺なりの愛情表現で篠原さんを愛する。絶対に傷付けさせはしない。篠原さんを守る!」
2人は、言い合う。
ここから桐生さんの背中が見えるのだけれど、やっぱり洋佑の一発目の暴力は直撃していたようで、白いシャツには赤黒い染みが出来ていた。
おそらく……というか、絶対、骨とか折れているよね……?どうしよう、私をかばってくれたせいで、桐生さんに怪我をおわせてしまった……。
今の状況、私はなんの役にも立てないけれど……少しでも桐生さんの力になりたくて。私は桐生さんに、先程洋佑から聴いたことを伝えようと、口を開いた。
桐生さんは右手で金属バットを力一杯握り締めているのか、洋佑はそこから一歩も動けないでいた。そんな洋佑を冷たい目で見下ろし、ギロリと睨み付ける。
「本田洋佑……お前は篠原さんを傷付けた」
「き、傷付けてねぇっ!これは俺の愛情表現だ!俺の里桜を誘拐して監禁した犯罪者にとやかく言われたかねぇんだがなっ?!」
「“愛情表現”? ……ククッ、笑わせるな。お前のは愛情表現なんかじゃない。お前はただの殺人快楽者だ」
「……っ!」
「仮に、それが愛情表現なのだとしたら……俺は俺なりの愛情表現で篠原さんを愛する。絶対に傷付けさせはしない。篠原さんを守る!」
2人は、言い合う。
ここから桐生さんの背中が見えるのだけれど、やっぱり洋佑の一発目の暴力は直撃していたようで、白いシャツには赤黒い染みが出来ていた。
おそらく……というか、絶対、骨とか折れているよね……?どうしよう、私をかばってくれたせいで、桐生さんに怪我をおわせてしまった……。
今の状況、私はなんの役にも立てないけれど……少しでも桐生さんの力になりたくて。私は桐生さんに、先程洋佑から聴いたことを伝えようと、口を開いた。



