──キィー……。
ゆっくりと、扉が開く。明るい太陽の光が、白い部屋の中へと注がれていく。
開いた扉の向こうには、逆光で姿がよく分からないけれど、男性だということは分かった。右手にはバットのようなものが握り締められている。
そろり、そろりと近付いて来る男性は、しゃがみ込んで思わずまた俯いてしまった私の前でとまる。
……見慣れた、制服のズボン。
──まさか。
私はそっと見上げた。
金属バット、見慣れたズボン、ベルト、白いシャツ、そして、そして……!
「助けに来たぜ、里桜」
紛れもない洋佑が、そこにいた。
「洋……佑……?!」
なんとも言えない感情が、胸の内をグルグルと巡り回る。それが“嬉しい”のか“悲しい”のか……自分には分からなかった。
「洋佑……どうして、ここに……?」
「そのことについては後で話すから、今はここから早く逃げ……たいと思ったんだけど、なんだこれ?!鎖?!」
私の身体とベッドの足に繋がれている鎖を見て、洋佑は大きな声を出した。
「ちょっと待ってろ、里桜」
「えっ?」
洋佑は持っていた金属バットを構え、私とベッドの足を繋ぐ鎖に向かってその金属バットを振り下ろした。
ゆっくりと、扉が開く。明るい太陽の光が、白い部屋の中へと注がれていく。
開いた扉の向こうには、逆光で姿がよく分からないけれど、男性だということは分かった。右手にはバットのようなものが握り締められている。
そろり、そろりと近付いて来る男性は、しゃがみ込んで思わずまた俯いてしまった私の前でとまる。
……見慣れた、制服のズボン。
──まさか。
私はそっと見上げた。
金属バット、見慣れたズボン、ベルト、白いシャツ、そして、そして……!
「助けに来たぜ、里桜」
紛れもない洋佑が、そこにいた。
「洋……佑……?!」
なんとも言えない感情が、胸の内をグルグルと巡り回る。それが“嬉しい”のか“悲しい”のか……自分には分からなかった。
「洋佑……どうして、ここに……?」
「そのことについては後で話すから、今はここから早く逃げ……たいと思ったんだけど、なんだこれ?!鎖?!」
私の身体とベッドの足に繋がれている鎖を見て、洋佑は大きな声を出した。
「ちょっと待ってろ、里桜」
「えっ?」
洋佑は持っていた金属バットを構え、私とベッドの足を繋ぐ鎖に向かってその金属バットを振り下ろした。



