「あの、先輩っ。俺…」


言い出すより先に、ドガシャン!と体育館のドアが破られる音がした。

視線を動かした瞬間、俺は固まってしまう。


だってさ、固まるのも当然だろ。


「要!」



釘バット握ってスルメをくわえた、噂の女子高生が立ってるんだからさ。