「うわぁ…意外と高いね」 「何? 沙菜怖かったり?」 「違うよっ、平気ですー」 圭人が軽く茶化してきて、笑って返す。 高いところはちょっと苦手だったけど、 今は怖くなんて無い。 むしろ、このまま時間が止まってしまえばいい。 ――観覧車から降りた後のことを考えれば、 高いところなんて、怖くもなんとも、ないから……。