「――悪ぃ、遅れた!」


聞こえたその声の方に、
私たち三人は振り返った。


「あー、やっと来た~。遅いよ、圭人」

「すまん、寝坊した」

「っはは、圭人らしーな」


肩で息をしながら手を合わせて謝る圭人を、
梨帆と陸がからかう。