「……お母さん、」 「んー?」 私がそう呼びかけると、 返事をしながら、キュっと音を立ててお母さんは蛇口を捻った。 流れていた水が止まる。 「…いつも、ありがとうね」 ――力なく、微笑んだ私。 お母さんには、どう、見えてるのかな。