ド―――ンッ!!! 空にまた、稲妻が走った、その瞬間。 「あれ? 沙菜? どーしたんだよ、そんなとこ座って。 俺頭に手ぇのせようとしたら居ねーから、びっくりしたじゃん」 てかのせようとしたら居なかったとか、はずっ!、…そう、笑いながら言う陸。 後ろでは、梨帆と圭人の笑い声が聞こえ出した。 …時間が、動きだした。