なんで可鈴さんがいるの……? 「はぁはぁ……亜季ほんとごめん」 「へっ?」 「今日のデート延期でいいか?」 「え?」 なんで… だって今日は…… それにデートだって久しぶりだったのに… 「潤矢……早くしないと……」 「わかってるよ」 可鈴さんは少し青ざめた顔で潤矢さんの服の袖を掴む。 「亜季……詳しいことはまた後で話すから………ごめんな」 それだけ言うと 私の言葉も聞かずに潤矢さんと可鈴さんは走っていってしまった。