俺の言葉に、恵里佳は目を見開いて驚いている…

今までずっとたまってたことを、俺は全部恵里佳に吐き出した。



「俺が誰と何しようが…誰を好きになろうが…誰と付き合おうがお前には関係ねーだろ。もうほっといてくれ。いちいちつきまとうな、迷惑なんだよ」

「・・・ッ」


そう言うと…恵里佳は泣き出してしまった・・・


なに泣いてんだよ。

余計イライラする…




「でも奏…恵里佳は奏のこと好きだから、仕方なく……」


美穂が恵里佳をかばう。



「好きだったら何やってもいいのかよ。本当に好きだったら、相手のこと思いやるのが普通じゃね?嫌がることしないだろ」

「でもっ…」

「うるせえな。お前も恵里佳と一緒で、前からうぜーんだよ。この前の居酒屋で、沙和と修也が話してたらお前それを嫉妬して、わざと意地悪してたじゃねえか」

「………!」

「お前も恵里佳のこと言えないだろ。相手のこと…周りのことちょっとは考えろよ。」


俺がそう言うと…美穂は言葉を無くし、うつむいてしまった。



俺はイライラしながら荷物を持ち、その場から離れる…


「奏!」


後ろから修也が俺を追いかけてくる…

俺は恵里佳たちから、離れた場所まで来たところで立ち止まった。




「修也」

「ごめんな、奏…美穂のやつ本当に・・・」

「俺あいつらと連むの、もうやめるから…」

「え…」

「ごめん。あとよろしく」

「あ‥奏……」