潤んだ瞳で俺を見つめる沙和…



このまま襲っちまいたいのが今の正直な“本音”。

でも我慢我慢。



俺は沙和との距離を目一杯つめたあと、またゆっくりと目を閉じた。

暗闇の中で、沙和からのキスを待つ……そして…



「・・・ッ…」


唇に柔らかい感触が…



「………っっ!」


俺はその瞬間…ハッと目を開けて、沙和に激しくキスを返した…




なんだろう…


キスって、

こんなにいいもんだったっけ…



俺は止まることなく、沙和にキスを連発した。

沙和は力が抜け、少しふらついているようだった。




「……ハ‥」


沙和から唇を離すと、沙和はふらっと俺に倒れ込むように抱きつく。

俺はそんな沙和を、優しく抱きしめた…





毎日が楽しい…

沙和といるだけで、こんなにも楽しい…

昨日より、今日の方が楽しい…



だけど

その楽しさは…ずっと続かなかった…




邪魔者は‥まだ懲りていなかったようだ……