多分紅茶の入っているティーカップを指差しているだろう男は、 バカにするように笑った。 “間違えて出しちゃった”なんて嘘は苦しい、でも 時がくればバレるだろう。 そう決心して いつも持ち歩いている紙に書き、 引き出しの隙間に入れる。 すると理事長は探し物を探すように机の引き出しに手をかけた。 息を呑んだのが分かった。 だが、男達はその行動を不思議に思わないのか何も言わなかった。