ねえ、もし皐月の隣にいられるなら、もう後ろなんて振り向かないよ。


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  ただひたすら
  走って、走って
  駆け抜けるんだ
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皐月と過ごした全部は、たとえ思い出せなくても、あたしの体に染み付けておくから。

楽しいときも、苦しいときも、嬉しいときも、悲しいときも

これからつくる思い出全てを、皐月で彩りたかった。


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 一瞬の積み重なりを
  降りゆき経りゆく
 全ての刹那を、君と
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皐月、皐月、皐月、皐月

だけど、どんなに願っても

君は、
もういない…――――


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苦しみながら咲き狂わせ
泣きながら舞い吹雪かせ
這いながら愛で尽くそう

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「うわああぁっ…ああぁ…」


あたしはふかふかの草の上に仰向けになって、今まで我慢していた哀惜を吐き出すようにわんわんと泣き続けた。


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…だから笑花、笑って

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過去も、傷も、悲しみも

全部抱きしめて、愛して、進んでいこうと決めたの。


ありがとう…――――