「お前はお前なんだよ…、土方…」 美桜里のこの呟きは彼に届くことはない。 それでも、彼女は必ず届くことを信じてる。 そう願いながら、美桜里も屋敷の中に入った。 その翌日。 旧幕府軍は遠い極寒の地――、蝦夷へと向かった――。