「あ…」 すると、土方が文机に伏せて、眠っていた。 昨晩も寝ていなかったみたいだし、疲れてるんだろう。 美桜里は寒くないように彼の肩に羽織をかけた。 「綺麗な顔…」 土方は本当に綺麗な顔をしている。 艶のある漆黒の髪にそれに映える肌、影を落とす長い睫毛――。 美桜里はつい魅入ってしまった。 「寝込みを襲う気ですか、美桜里様?」 「せ、泉羽!」 声の方を見ると、縁側の障子戸から顔だけを出した泉羽がいた。 全然気配を感じなかった面ではさすがは忍びと感心した。