*人気者になりたい


―――


次の日


私は、重い足取りで学校に続く道を歩いていた。


きっと、昨日の男子たちとのやりとりは、すでに噂になっていることだろう。



そう思うと、ため息しか出てこなかった。


『はぁ〜』




その時、



バンッ



『…っ!?』



突然、角から出てきた誰かとぶつかった。





な、なんなのよ…?





『あっ!悪い…大丈夫ですか…って…あれ?…朝比奈さん?』




その声に顔をあげた私は、驚いて目を丸くした。




『え…?ナツメくん…?』