*ドキドキの誕生日



『ねぇねぇ、里緒〜もうすぐナツメの誕生日だね?』



ナツメくんと遊んだ日から約2週間が経過して、そろそろ熱くなってきた7月中旬…突然、薫ちゃんがそんなことを言い出した。




『た、誕生日!?』




『うん、7月20日…里緒知らなかったの?』




ありえない…と言った感じで呆れたように私を見る薫ちゃん。




実は、薫ちゃんには、最近ナツメくんが気になっていることを報告していたのだ。






『よっしゃ〜!!私の計算…じゃなかった…え〜と、とりあえず里緒もナツメのことを男の子として気になるのね…うん、よかった、よかった、あはは』





報告をした時の薫ちゃんの喜びよう半端なかったな…。




『里緒!好きな人の誕生日くらいしっときなさい!』




『いや、好きじゃなくて…気になるっていうか』





『あ〜もう!気になるの=好きみたいなもんなの!いい加減認めなさい!』




…最近、薫ちゃんが私に厳しいように感じるのは気のせいだろうか…?