*ナツメくんの憂鬱


『いいに決まってんじゃん?てか、私的には、里緒ちゃんだから来てほしいしね、じゃあ、放課後迎えに行くからね!』




薫ちゃんは、私に満面の笑みを浮かべながら『また後でね』そう言って手をふってくれた。





『う、うん』




私は、嬉しさのあまり何度も薫ちゃんに向かって手をふる。




…まさか…女の子と友達になれた上に家にまでお呼ばれする日が来るなんて…。



それもこれもみんな、ナツメくんのおかげだ。




最初は、人気者だからってだけで憧れてたけど、今は違う。



ナツメくんは、心の底から尊敬できる人だ。