川田SIDE



『ね〜今度…ナツメの誕生日があるんだけど…』



オレにそんな話を持ちかけてきたのは、オレの友達のナツメの幼なじみの松嶋薫だった。




『…詳しく話してみて?』



ニヤリと笑って松嶋を促すオレ。


はっきりいって、さっさと付き合っちまえと思ってた頃だし…ちょうどいい。




ナツメ…さっさとしないと、朝比奈さんオレがとっちゃうぞ?





…なんて、思ったことは、一生…誰にも話すつもりがないオレだけの秘密。