『マジ…うわぁ、ありがとう…かなり嬉しい…開けてみてもいい?』



本当に嬉しそうな笑顔を浮かべてナツメくんは、私に微笑みかける。



『も、もちろん…気に入ってくれたらいいんだけど…』




私は恥ずかしさのあまり顔を伏せてしまった。



シュルッ



ナツメくんがラッピングされた袋のリボンを解く音がかすかに聞こえてきた。




『……あれ?これって…』




『そうなの…実はあの時…ナツメくんの誕プレを薫ちゃんと買いに来てて…』




『…ありがとう。タオル、大事にする』




ちらりとナツメくんを見ると、優しい笑みを浮かべたナツメくんの姿が目に入ってくる。





ドキドキ、ドキドキ




その瞬間、



私の心臓はありえないくらいの速さで動き始めた。




…私…好きなんだ…ナツメくんのこと…。




そう思った時。




ギュッ




!!?




ナツメくんが私を抱き締めていた。