*2人きりの誕生日?



3人が出ていった後…しばらく私は、呆然と立ち尽くしていた。



嘘…でしょ?






『ナツメくん…なんか…ゴメン』


『…いや、こっちこそ…』



私とナツメくんは今の現状に驚くことしかできない。




『…とりあえず…朝比奈さん、座りなよ』




『あっ、うん、ありがとう』



沈黙を破ったのはナツメくん。




『アイツら…後で覚えてろよ』



そんな恐ろしい言葉を隣で発していたのは…聞かなかったことにしよう。



『あっ、私もナツメくんにプレゼントあるんだ』



私は、バックの中からラッピングされた袋を取り出してそれをナツメくんに手渡した。