「あの日…俺が泣いた日のこと…覚えてるか?」 あの日…そう。 きっと、あの公園で 明希がずぶ濡れになりなが ら泣いてたあの日の ことだね。 「うん…覚えてるよ」 わたしはつぶやくようにそう言った。 「あの日な…俺の親……離婚したんだ」 明希から告げられた 衝撃の事実に わたしは思わず 目を見開いて明希を見た。 明希はとても 寂しい顔をしていた。