友達がいないまま あっという間に一年が過ぎ ついに 高校2年になった。 新しいクラスになっても 友達がいないのは変わらない。 「はあ…。」 いつも一人のお弁当。 皆楽しそうに食べる中 わたしは黙々と箸を進める。 いいんだ…わたしはこれで。 そう思っていた時だった。 「ねえねえ、和泉(イズミ)さんっていっつもご飯一人で食べてるの〜?」 ─…そうわたしに声をかけてくれたのが美月だった。