「あ、百合おはよ〜っ!」 毎朝のように騒がしい教室の中に響く美月(ミヅキ)の声。 「おはよ〜っ。」 あいさつをくれたのは わたしの友達の美月。 唯一わたしの事を分かってくれる大切な友達。 「また飛斗くんと登校してきたの〜っ?」 呆れ顔で尋ねてくる美月。 「うん、まあね。」 ふぅっとため息を つきながら答えた。