「お、い……乗るな、くそアマ……げふっ。つか、俺、このまんまだと流石にやべえんだけど、よ」
「そうだ、渉、指は大丈夫か!首もそうだが、他に痛い箇所は!」
「いえ、大丈夫です。中指はちょっと脱臼したみたいですけど、五十鈴さんの方が足……」
「ちょっと脱臼ってなんだっ、重傷じゃないか!い、医者に、そうだ、さざめきに……!」
「だから、五十鈴さんの方が酷いと思いま……」
「れ、連絡を……、なっ、携帯電話壊れ――渉、お前のは!」
「えっと、あ……部屋に忘れてきたみたいです」
「なら藤馬……って、お前はないか、使えないな、まったく」
「おい、てめえの貧乳揉み下して割るぞ、ごはっ」
「い、五十鈴さんっ。その足でどこに……!」