混ざっている。
「あ……」
混ざっていた。
ソレの腹に手形ができた。内側から叩きつけたような手型が、一つ、二つ。
うねうねとムカデでも飼っているかのように蠢く腹の中から、怨嗟が聞こえてくる。
『出して』と、口々に。
呪物(ソレ)と同化した者が終わらない悲痛を繰り返す。
地獄の釜だ、コレは。
「中指斬惨、罸裁ち義。生厳儀戯、命落命牢怨怨怨。殖喰蝕たり粛讐宿、呪幸呪清百々断滅、斬惨懺」
呪詛を吐いて、人を呑み込んだ報復者。
中指の犠牲者であり――
「クッソ、“一人目”が……!」
この呪われた地の第一人者、憎悪のみで在り続け、復讐心を保ち続けたの“最初の一人”(発端)が、ソレだった。


