中指斬残、捌断ち儀



自分中心で物事を考え、暴力的で短絡的、故に怒りやすくキレやすい。誰かを不幸に、傷つけ苦しめ罵って、大口を開けて笑う男が、ここまでコケにされてどうして、“この程度で済む”?


一言で言えば、あっけなかった。


外界では自分をぶっ飛ばした渉に浸いていたものに、あれだけ執着的にいたぶってもいたのに、今になったら一瞬で終らすとしたその差違。


油断の反省で、やられる前にやると趣旨を変えたのならばそれまでの話だが、現状、この場にいるものは誰も藤馬に歯向かえない。


優劣がはっきりと、だからといって驕りを許すわけでもないが、藤馬が“急かしている”ように思えて、胸内がささくれる。


不安。
藤馬の焦燥も感じられて――ああ、そうだ。