本物の呪いに成り下がっている。
人を殺傷するもの。渉が目にするようになった、人間ではないものと同じ。
中指の犠牲者(彼ら)はもう、人間じゃなくなっているんだ――
「そのガキはもう、てめえら側には似合わねえんだよ」
藤馬の言葉が鼓舞めいたものに聞こえてしまう。
本人は何の意図もない事実を話してくれているのだろうが、まるで自分を救ってくれる言い訳を並べてくれているようで、渉にとっては嬉しく思えた。
都合良い解釈なのに思ってしまう、『終わらせてやっから』と、長年の苦痛から解放してやると言われているようで心が奮えた。


