内部の水分が一気に干上がるくせに、毛穴という毛穴から汗が吹き出てきた。焼ける熱さは枝分かれをしている神経を焦がすというのに、鳥肌が立つほど体温が一気に下がる。心臓が胸から太ももに移ったみたいだ、ドクドクと脈打ち筋肉が痙攣していてまるで鼓動のよう。貫いたままの卒塔婆に血が絡む。抜こう。抜こうとしても卒塔婆は長くて、肉がその異物と一体化するように細胞から粘着している。倒れた体、けれども太ももだけは地に着かず、ず……ず……と体重で徐々に横たわる他の部位と同じ位置に下ってくるけど、肉の繊維が血管がぶちぶちぶちって、千切れていくようで――
「五十鈴さん……!」
その声は、ある種の心肺蘇生法でもあった。


